エピック マックス LSドライバー|2021年モデルのスペック・公開試打データを整理

この記事では、公開されている第三者の試打・計測資料をもとに、エピック マックス LS(2021年2月発売と発表されたモデル)の客観的なデータや有識者の評価を整理して解説します。
当編集部による自社試打ではありません。公開された各種データを条件つきで照合することで、ご自身のヘッドスピードに合いそうかを判断する材料として役立てていただけます。
エピック マックス LSの基本スペック3つの確認ポイント
まずは、公開されているカタログ値や報道資料から、基本となる3つのポイントを整理します。
1. 発売時期とシリーズの位置づけ
ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)のギアニュース報道によると、キャロウェイゴルフは2021年1月20日に新シリーズ「エピック」のドライバー3モデルを同年2月19日に発売すると発表しました。現在の販売状況や後継モデルとの関係は、この報道では示されていません。
2. 設計の狙いとヘッド体積
当時のメーカー発表およびGDOのギアカタログによると、エピック マックス LSは低スピンモデルでありながら、高慣性モーメントを追求したモデルとして位置づけられています。ヘッド体積は460ccの大型設計です。
3. カタログスペック(ロフト9度・S仕様)
GDOギアカタログに掲載されている「TENSEI 55 for Callaway」装着モデル(ロフト角9度・フレックスS)の公表数値は以下の通りです。
| 項目 | カタログ値 | 注記 |
|---|---|---|
| ヘッド体積 | 460cc | GDOギアカタログ掲載値 |
| ロフト角 | 9度 | この表の対象仕様 |
| ライ角 | 57度 | ロフト9度・S仕様 |
| クラブ長さ | 45.75インチ | 純正シャフト装着時 |
| クラブ総重量 | 303g | ロフト9度・S仕様 |
| シャフト重量 | 56g | TENSEI 55 for Callaway(S) |
| バランス | D3 | ロフト9度・S仕様 |
| トルク / 調子 | 4.9 / 中調子 | ロフト9度・S仕様 |
補足・参考
上記スペックはGDOギアカタログ掲載値に基づきます。他シャフトや異なるロフト角、フレックスでは数値が異なりますので、検討の際は各仕様の表記をご確認ください。
試打・テスト4件の数値と評価を条件つきで読む
ギアの評価を客観的に把握するためには、各テストが「どのような条件(ヘッドスピード、使用ボール、計測機器など)」で行われたかを確認することが重要です。ここでは公開されている第三者の試打・計測データ4件を整理します。
松尾好員氏による分析(Myゴルフダイジェスト)
クラブ設計家の松尾好員氏による試打(ロフト角9度、純正TENSEI GREEN 55・S)では、シャフトは軟らかめの設定ながらも適度なしっかり感があり、ヘッドスピードが42〜43m/s程度あれば十分扱える設計であると分析されています。
万振りマン氏による試打評価(GDO)
GDOの「クラブ試打 三者三様」企画において、万振りマン氏(ロフト角10.5度、TENSEI 55 for Callaway・S、レンジボール使用)は、前作「エピック フラッシュ サブゼロ」と比較して「それ以上にやさしく、球質が強くなった印象」とコメントしています。また、タイトリスト「TSi3」を打った際と同等の初速スピードの速さを感じたという個人の感想を残しています。
石井良介プロによる計測データ(スポーツナビDo)
ティーチングプロの石井良介氏による試打計測(純正シャフト装着)では、ヘッドスピード46.8m/sの条件で以下の数値を記録しています。
・スピン量: 2000回転台前半
・キャリー: 262.8ヤード
・トータル飛距離: 288ヤード
これはハードヒッターによる1件の特定条件下での計測例であり、万人に対する平均値を示すものではありません。
MyGolfSpyによる海外テストデータ(2021年)
米国のゴルフギア検証メディア「MyGolfSpy」が実施した2021年のドライバーテスト(テスター35名、Tour B Xボール、GCQuad計測)において、ヘッドスピード105mph(約47m/s)以上の高ヘッドスピード部門で以下の順位を獲得しています。
・ストロークス・ゲインド: 1位
・トータル飛距離: 4位
・寛容性(Forgiveness): 1位
| 出典と条件 | 数値・評価 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 松尾好員氏(9度・S) Myゴルフダイジェスト |
HS42〜43m/sで扱える設計 | 対象は1スペックのみ |
| 万振りマン氏(10.5度・S) GDO・レンジボール使用 |
前作よりやさしく初速が速い印象 | 練習ボール使用の個人感想 |
| 石井良介プロ(HS46.8m/s) スポーツナビDo・純正シャフト |
キャリー262.8yd/トータル288yd スピン量2000回転台前半 |
プロによる1件の実測値 |
| MyGolfSpy(HS105mph以上) テスター35名・GCQuad |
SG1位/トータル4位/寛容性1位 | 高ヘッドスピード帯のテスト結果 |
編集部の一言
公開されている飛距離やスピン量のデータは、打ち手のヘッドスピードや使用ボールによって大きく変動します。ご自身のスイング傾向に近いテスト条件の数値だけを参考にするのが確実です。
自分のヘッドスピードで合うかを判断する3つの目安
エピック マックス LSの導入を検討する際、公開資料のデータをご自身のヘッドスピード(HS)と照らし合わせるための目安を整理します。ご自身のヘッドスピードがわからない場合は、ゴルフショップなどの試打計測で事前に把握しておくと判断しやすくなります。
1. HS42〜43m/s前後の場合
松尾好員氏の分析では、ロフト角9度・純正Sフレックスの仕様について「ヘッドスピードが42〜43m/sくらいあれば十分扱える」と評価されています。これは試打クラブ1スペックを対象とした評価です。
2. HS46m/s以上の場合
石井良介プロ(HS46.8m/s)の計測や、MyGolfSpyのテスト(HS約47m/s以上)のように、比較的振れるゴルファーの環境下で、2000回転台前半のスピン量や高い寛容性といったデータが示されています。いずれも高ヘッドスピード条件での記録です。
3. HS40m/s未満の場合
今回の照合資料においては、ヘッドスピード40m/s未満のゴルファーを対象とした直接的な試打計測データは確認されていません。そのため、ボールの上がりやすさやスピンの推移をデータから断定することは困難です。該当するヘッドスピード帯の方は、事前に練習場やショップでの試打、あるいはフィッティングを通じて実際の弾道を確認することが推奨されます。
| ヘッドスピード帯 | 公開資料からわかること | 検討時の確認方法 |
|---|---|---|
| 42〜43m/s前後 | 松尾氏:9度・Sで扱える設計との分析 | 純正シャフトの硬さ感や振りやすさを確認 |
| 46m/s以上 | 石井プロ・MyGolfSpy:計測・順位記録あり | 自分のボールと条件で試打し、スピン量と弾道を確認 |
| 40m/s未満 | 直接の計測データなし | 弾道の高さやキャリーを試打で直接確認 |
なお、上記3つの帯に当てはまらないヘッドスピード(40〜42m/sや44〜45m/sなど)については今回の資料に直接の計測例がないため、近い条件の数値を参考にしつつ実際の試打でご確認ください。
購入前に確認する4つのポイント
エピック マックス LSの購入やセッティングを検討する際は、以下の4つのポイントを順に確認することをおすすめします。
1. 検討中モデルのスペック表記
資料で紹介されている数値は、ロフト角9度や10.5度、純正シャフト(TENSEI 55 for Callawayなど)を基準としています。検討しているクラブのロフト角、シャフト銘柄、フレックス、長さがご自身の想定と合致しているか確認してください。
2. 取扱状況と在庫の有無
エピック マックス LSは2021年発売のモデルです。新品・中古を問わず、現在の市場における在庫状況や流通価格は店舗ごとに大きく異なります。購入を検討する際は、各ショップの販売ページで最新の取扱状況をご確認ください。
3. 状態や保証規定の確認
中古クラブを検討する場合、ヘッドの傷やフェースの状態、シャフトやグリップの消耗度合いは個体ごとに異なります。各ショップが設定している状態ランクの定義や、初期不良時の返品条件などを事前に把握しておくと安心です。
4. 実打によるフィーリングの確認
試打データはあくまで他者が特定の条件下で出した結果です。スイングのテンポやミスの傾向(スライス、引っ掛けなど)は人それぞれ異なるため、可能な限り試打環境を利用して、実際の球筋や振り心地を確かめることが望ましいでしょう。
購入検討時のポイント
試打やフィッティングでご自身のヘッドスピードとの相性を確かめるとともに、最新の在庫状況や販売価格は各取扱ショップでご確認ください。
注意
クラブの飛距離や弾道にはスイング軌道やヘッドスピードによる個人差があります。特定のクラブを使用することのみで必ず飛距離が伸びたり、スコアが改善したりするわけではありません。
よくある質問
- エピック マックス LSはいつ発売されたドライバーですか?
- GDOの報道によると、キャロウェイゴルフより2021年1月20日に発表され、同年2月19日発売と発表されています。現在の販売状況はこの資料では確認できないため、各購入先でご確認ください。
- ヘッドスピード40m/s未満でも使いこなせますか?
- 今回の確認資料にはヘッドスピード40m/s未満を対象とした直接の試打データが含まれていません。十分な高さやキャリーが出るかどうかは個人差があるため、試打やフィッティングで実際の弾道を確認することをおすすめします。
- 石井プロのようにトータル288ヤード飛びますか?
- 石井良介プロの計測結果(288ヤード)は、ヘッドスピード46.8m/sというプロゴルファーの技術とスイング条件下で記録された1件の数値です。実際の飛距離は個人のヘッドスピードやミート率、スイング軌道によって異なります。
- スピン量は本当に少なくなりますか?
- 石井良介プロの試打計測ではスピン量が2000回転台前半に落ち着いたという事実が記録されています。ただし、スピン量はインパクト時のロフト角や打点位置、ボール性能にも左右されます。
- ロフト角は9度と10.5度のどちらを選ぶべきですか?
- 公開資料では、松尾好員氏が9度、万振りマン氏が10.5度でそれぞれ試打を行っています。求める弾道の高さや普段の打ち出し角度に合わせて、試打を通じて最適なロフトを選択することが適切です。
- 現在購入する場合、在庫はどこで確認できますか?
- 2021年発売のモデルであるため、流通形態や在庫数は取り扱いショップごとに異なります。最新の在庫状況や販売価格、中古品の状態については、各ゴルフショップの公式ページなどでご確認ください。
あわせて読みたい
まとめ|エピック マックス LSを客観的データから検討する
この記事のまとめ
・エピック マックス LSは2021年2月19日発売の460cc大型ヘッドモデル
・HS42〜43m/s程度で十分扱えるという専門家の分析や、HS46.8m/sでスピン量2000回転台前半の計測例がある
・HS40m/s未満の計測例は資料上確認できないため、試打での確認が推奨される
・購入を検討する際は、現在の在庫状況や個体スペックを取り扱い先で確認することが重要
エピック マックス LSは、高ヘッドスピード条件の第三者テストで、スピン量や寛容性の記録があるモデルです。ただし、クラブの性能を活かせるかどうかは、ご自身のヘッドスピードや持ち球の傾向との相性に大きく依存します。
公開されている試打条件や数値をひとつの目安としつつ、実際のスペック選定においてはショップでの試打や専門家への相談を取り入れ、ご自身に最適な一本を見極めてみてください。



