プロゴルファーのグリップを学ぶ2026年版|グリップ握り方の流派と初心者向け活用ガイド

プロゴルファーのグリップを真似しようとしても、自分に合うのか迷う方は少なくありません。プロの間でも握り方は一つに定まっておらず、手の大きさや指の長さ、スイングのタイプによって選ばれる握り方は分かれています。この記事を読むことで、代表的な握り方の違いを理屈で理解し、自分の骨格や球筋の傾向に合わせてどの握りを試すべきか判断するための材料を整理します。無理のないグリップ選びの参考にしてください。
プロが使う握り方3種類|オーバーラッピング・インターロッキング・テンフィンガーの違い

プロゴルファーが採用しているグリップは、主に3つの流派に分類されます。右手と左手をどのように連動させるかによって、クラブの操作性や両手の一体感が変わる傾向があります。
オーバーラッピンググリップの特徴
右利きの場合、右手の小指を左手の人差し指と中指の間の溝に乗せる握り方です。多くのプロや上級者が採用してきた歴史があり、左手主導でスイングを作りやすいと言われています。右手に余計な力が入りにくいと感じる方もいるため、手首を柔らかく使いたい方に適しやすい特徴があります。
インターロッキンググリップの特徴
右手の小指と左手の人差し指を深く絡め合わせる握り方です。両手の一体感を強く得やすく、右手がクラブから離れる感覚を減らしやすい傾向があります。手のひら全体でクラブを包み込みやすいため、指の長さや手の大きさに合わせて選ばれる場面が多く見られます。
テンフィンガーグリップの特徴
ベースボールグリップとも呼ばれ、10本の指すべてで直接シャフトを握る方法です。指を絡めたり乗せたりしないため、手のひら全体の力をクラブに伝えやすいとされています。クラブをしっかり支えたい方に検討される握り方です。
| 握り方 | 向きやすい傾向 | 注意点 |
|---|---|---|
| オーバーラッピング | 左手主導で振りたい方 | 右手のホールド感に慣れが必要 |
| インターロッキング | 両手の一体感を重視する方 | 指関節に違和感を覚える場合がある |
| テンフィンガー | 手の力を効率よく伝えたい方 | 左右の手が別々に動きやすい傾向 |
このように、プロの間でも単一の握り方に固定されているわけではありません。それぞれの手の大きさや好みに応じて選ばれています。
補足・参考
グリップに万人共通の絶対的な正解は存在しません。手の平の厚み、指の関節の柔軟性、過去のスポーツ経験などによってしっくりくる握りは異なるため、まずは基本の構造を知ることが大切です。
握る強さの3つの考え方|ストロング・ニュートラル・ウィークの見分け方
指の絡め方だけでなく、手をどの角度から被せるかという「握る強さ(アングル)」も球筋の傾向に関わるとされる要素です。ここでの強さは力の入れ具合ではなく、左手をどれだけ被せるかという向きを指します。アドレス時に左手の甲がどれくらい自分から見えるかが判断の目安になります。
ストロンググリップ(フックグリップ)の見分け方
アドレスした際、左手甲のナックル(関節の山)が2個半から3個程度見える握り方です。インパクト時にクラブフェースが開きにくくなる傾向があり、ボールがつかまりやすい形とされています。
ニュートラルグリップ(スクエアグリップ)の見分け方
左手甲のナックルが2個程度見える状態です。左手の親指と人差し指の間にできる「V字のライン」が右肩から右耳あたりを指すのが一般的な基準とされています。過度なフェースの開閉を起こしにくく、基準となる握り方です。
ウィークグリップ(スライスグリップ)の見分け方
左手甲のナックルが1個程度しか見えず、左手の甲が目標方向を向きやすい握り方です。手首の自由度が高くなりやすく、ボールのつかまりすぎを抑えたい場面で選ばれることがあります。
確認ポイント
・スライス寄り・フック寄り:構えたときのナックルの見え方とフェースの向きを撮影で確認する(後述のチェック1)。球筋は握りだけで決まらないため、スイング軌道も含めて見てもらう
・球筋がばらつく:毎ショットでナックルの見え方が一定になっているかを確認する
編集部の一言
コースに出た当日に握りを大きく変えると、スイングのタイミングが乱れてミスを誘発しやすい傾向があります。グリップの調整は練習場で段階的に試すのがスコアを崩さないポイントです。
プロの握りを初心者が取り入れる4つの判断基準
憧れのプロの握り方をそのまま真似しても、身体的特徴が異なれば同じようにクラブをコントロールできるとは限りません。初心者〜100切りを目指す方が握りを見直す際は、次の4つの基準で判断するのが合理的です。
基準1:手の大きさ・指の長さ
手が比較的小さい方や指が短めの方は、インターロッキングやテンフィンガーのほうがクラブを密着させやすい場合があります。逆に手が大きい方は、指を深く絡めすぎると窮屈になり、オーバーラッピングのほうが自然に収まる傾向が見られます。
基準2:握力・関節の可動域
手首や前腕の柔軟性、握力にも個人差があります。握力に自信がない場合は、両手の一体感が高まる握りのほうが余計な力みを抜きやすい場合があります。指関節に硬さがある場合は、関節を挟み込まないオーバーラッピングやテンフィンガーのほうが無理なく握りやすい場合があります。
基準3:現在の球筋の傾向
現在の持ち球がスライス寄りなのか、フック寄りなのかといった傾向を把握し、前節の確認ポイントやチェック1でナックルの見え方とフェース向きを照らし合わせます。握りを変えるか迷う場合は、スイング軌道と合わせてレッスンで見てもらうとよいでしょう。
基準4:違和感や負担の有無
構えた瞬間やスイング中に指の関節や手首に不自然な突っ張り感がないかを確認します。少しでも無理なテンションがかかっていると、スイングのスムーズさを損なう原因になります。
スコア帯別のグリップ意識
・スコア110台:毎回同じ形で握れているか、再現性の安定を優先する
・スコア100台:持ち球の傾向とフェース向きのズレを照らし合わせて微調整する
・スコア90台狙い:インパクト時のフェース管理と力みの排除を意識する
注意
グリップの変更によって指や手首に痛みや違和感が生じる場合は、無理にその握りを続けないでください。体格や関節の構造に合っていない可能性があるため、元の握りに戻すかティーチングプロなどの専門家に相談しましょう。
自宅でできる握りの安全チェック3つ|フェース向き・手の収まり・力みを確認

練習場に行かなくても、自宅で安全に自分のグリップ状態をセルフチェックする方法があります。痛みや違和感が出たら中止し、無理に握りを変えないでください。
チェック1:フェース向きと左手の見え方
目標方向に対してリーディングエッジが直角になっているとき、自分の目線からは左手のナックルが何個見えているかを確認します。また、スマートフォンなどで正面から撮影し、フェースの向きと左手の見え方が毎回一定になっているかをチェックします。
チェック2:手の大きさに対する収まり具合
クラブを握った際、指先が手のひらに強く食い込む、または隙間が大きく空くと感じる場合は、太さが合っていない可能性があります。自己判断で決めずに確認しましょう。
チェック3:前腕や指の力み
アドレスした状態で、手首を上下左右に柔らかく動かせるか確認します。クラブを落とさない最低限の力で支えられているかがポイントです。前腕に筋が浮き出るほど強く握りしめていると、スイング中に動きが硬くなりやすい傾向があります。
自宅で撮影した画像や違和感のメモを持参することで、レッスンやショップで相談する際の具体的な判断材料として活用できます。
握りの見直しの相談先を選ぶ3つの視点|スクール・ショップ・個室インドア練習
グリップの違和感を解消し、自分に合った握りを確立するためには、目的に応じた環境を活用することが効率的です。自身の目的に合わせて適切な相談先を選びましょう。
| 目的 | 向いている環境 | 事前に確認したい点 |
|---|---|---|
| 正しい握り方をプロに教わりたい | ゴルフスクール | 体験レッスンの有無・インストラクターの指導方針 |
| 太さや素材など用具面から見直したい | ゴルフ用品店・ショップ | グリップ交換作業の受付状況・対応可能な店舗か |
| 人目を気にせず反復練習したい | 個室シミュレーションゴルフ | 利用時間枠・予約形態・設備の仕様 |
握り方を教わりたいなら:レッスン(例:サンクチュアリゴルフ)
握り方の基礎からスイングへの連動をプロに直接確認してもらいたい場合、レッスンの受講が選択肢になります。サンクチュアリゴルフでは、インドアレッスン、コースレッスン、初回体験レッスンの3つで構成されたレッスン体系が用意されています。初回体験レッスンを受けたうえで入会して利用する形態です(2026年10月時点の公式案内)。女性向けのコンセプトを掲げているため、対象や入会条件は公式案内で確認してください。
グリップの太さ・交換を相談したいなら:ゴルフ用品店(例:スポーツデポ・ゴルフ5・アルペン)
握り心地の違和感は、握り方だけでなくグリップ自体の太さや摩耗が関係する場合もあります。スポーツデポ、ゴルフ5、アルペンなどは、グリップを含むゴルフ用品の購入先の一つです。グリップの取扱いや試せる範囲は店舗で異なります。店舗によってはグリップ交換作業の受付や選び方の相談に対応している場合もありますが、作業日程や受付条件は店舗状況により異なるため、事前に利用店舗へ確認することをおすすめします。
人目を気にせず反復したいなら:個室インドア練習施設
完全貸切の個室で大画面シミュレーションを使い、自分のペースで握りの再現性を確かめやすい形態です。利用時間枠、会員・チケットなどの利用形態、レッスンの有無は施設やプランで異なるため、事前に確認してください。
よくある質問
- プロのグリップはどの握り方が一番多いですか?
- ツアープロの間でもオーバーラッピングやインターロッキングなど複数の握り方が採用されており、どれか一つが圧倒的というわけではありません。手の平の大きさや指の長さ、プレースタイルに合わせて各自が選択している傾向があります。
- 初心者はどの握り方から試すのがおすすめですか?
- オーバーラッピングやインターロッキングなど複数の握り方から試す方が多いです。ただし手の大きさや柔軟性によって合う形は異なるため、まずは両手の一体感を感じやすく違和感のない形を選ぶとよいでしょう。
- グリップの握り方を変えればスライスは出にくくなりますか?
- ストロンググリップ寄りにすることでフェースが開きにくくなり、つかまりやすくなる傾向はあります。ただし、スライスの原因にはスイング軌道や体の回転など複数の要素が絡むため、握り方だけで確実に球筋がコントロールできるとは限りません。
- グリップを握る力加減はどれくらいが目安ですか?
- スイング中にクラブがすっぽ抜けない程度を保ちつつ、手首や前腕を柔らかく動かせる強さが一つの目安です。前腕に力が入りすぎると動きが硬くなりやすい傾向があるため、過度な力みを抜く意識が大切です。
- 手が小さい場合、グリップ選びはどう考えればいいですか?
- 手が小さい場合は、両手の一体感を出しやすいインターロッキングを試したり、細めのグリップを装着したりすることが選択肢になります。ゴルフショップなどで実際に異なる太さのグリップを握り比べてみることをおすすめします。なお、握り比べや交換に対応しているかは店舗で異なるため、事前に確認してください。
- グリップの悩みはスクールとショップのどちらで相談すべきですか?
- スイングの動きや握り方そのものを学びたい場合はゴルフスクール、グリップの摩耗度合いや太さ・素材の変更を検討したい場合はゴルフショップに相談するのが適しています。ただし店舗により対応が異なるため、目的に応じて使い分けるとスムーズです。
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まとめ|プロのグリップを学び自分に合う握り方を見つける
この記事のまとめ
・プロの握り方はオーバーラッピング・インターロッキング・テンフィンガーなど複数あり、正解は一つではない
・初心者は手の大きさ、指の長さ、関節の可動域、持ち球の傾向を基準に自分に合う形を判断する
・握りに違和感や負担がある場合は無理をせず、スクールやショップなどの専門家に相談する
プロの握り方を参考にする際は、見た目の形だけをそのまま真似るのではなく、なぜその握りをしているのかという理屈を理解することが大切です。手の大きさやスイングタイプには個人差があるため、一度にすべてを変えようとせず、練習場で1項目ずつ試しながら自分にとって無理のない握り方を見つけていきましょう。



